「他人との距離感」に悩むビジネスパーソンが増えています。「距離感がわからない」という悩みは、裏を返せば「相手の気持ちを察することが苦手」という問題に行き着きます。その背景には、自分の価値観を基準にして相手と対話したり、相手の感情を読み取る"こころの知能指数"(EQ:Emotional Intelligence Quotient)などの不足があると考えられます。
さらに、「詮索していると思われたくない」「余計なことは言わない方がいい」といった過剰な遠慮も、相手の気持ちに向き合う姿勢を妨げる一因になっています。
こうした課題に向き合うには、自分とは異なる価値観を想像する力を養い、他人との関係性の中で「どこまで近づいていいか」を丁寧に観察する。そして何より、不用意な言葉を慎むことが大切です。
そこで今回は、公認心理師・産業カウンセラーとして、長年、組織内コミュニケーションの円滑化に取り組んでおられる大野萌子さんに"相手の気持ちが遠ざかる不用意なNGワード"を解説していただきます。

