リアル・ビジネス英会話 #32

We're going to. ドナルド・トランプの勝利宣言

2024年11月5日に投票がおこなわれた米大統領選は、共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利し、4年ぶりにホワイトハウスの主になることが決まりました。
そして2025年1月からは再び、トランプ氏のひと言で世界中が右往左往することになります。

常に発言が注目されるトランプ氏ですが、その表現自体は非常に単純で、使われているほとんどの単語や文法は日本の中学生レベル。
英会話を学習される方にとってとっつきやすい"テキスト"になります。
そこで今回は、トランプ氏の勝利演説の冒頭部分にフォーカス、なぜ人々はトランプ氏に熱を上げるのかを私なりに考察してみたいと思います。。

(Trump's speech)
Thank you very much. Wow... Well, I want to thank you all very much. This is great. These are our friends. We have thousands of friends in this incredible movement. This is a movement like nobody's ever seen before and, frankly, this was, I believe, the greatest political movement of all time.
There's never been anything like this in this country, and maybe the, and now it's going to reach a new level of importance because we're going to help our country heal.
We're going to help our country heal. We have a country that needs help, and it needs help very badly. We're going to fix our borders, we're going to fix everything about our country and we've made history for a reason tonight, and the reason is going to be just that.

(対訳)
ありがとうございます。ワオ...皆さん、本当にありがとう。これは素晴らしいことです。ここにいる人たちは皆仲間です。そしてこの素晴らしい潮流(movement)には何千もの仲間がいます。これは今まで誰も見たことがない変動(movement)であり、私はこれが史上最高の政治的な動向(movement)だと確信しています。
これまでアメリカでは、こんなことは一度もありませんでした。それが今、新たに重要な局面を迎えようとしています。なぜなら、私たちがこれからこの国の再建に着手していくからです。
私たちはこの国の再建に全力をそそぎます。いま私たちの国は切実に助けを求めており、それは非常に緊急を要しています。私たちは国境を整備して、国のあらゆる問題を解決しなくてはなりません。今夜私たちは理由があって歴史をつくりました。その理由はまさに「アメリカの復興」です。

(speechのポイント)
いかがでしょう。こうして文字に置き換えてみると、トランプ氏のスピーチは短い文節の積み重ねで構成されていることが分かります。実はこのあたりがビジネスマンMr.トランプの真骨頂で、大事なことを印象付けるといった点でインパクトがあるスピーチです。また、冒頭部分では、Wowという感嘆表現で気取りのなさをアピールし、movementを多用することで「皆さんは時代が変わる目撃者なのだ」と聴衆に訴えかけています。
さらに、We're going to~というシンプルな表現を繰り返し使って当事者意識を刺激しつつ、未来に希望が抱けるよう肯定的な感情を植え付けようとしています。やや芝居がかった印象も否めませんが、聴衆の感情を揺さぶる効果的な手法が随所に盛り込まれた周到なスピーチだったと思います。2025年からはトランプ氏の一挙手一投足がネットで公開されるでしょう。ぜひ皆さんの英会話学習にも役立ててください。
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■記事公開日:2024/12/25
▼構成=編集部:吉村高廣 ▼協力=K・Wakamatsu(大手旅行会社海外支店勤務歴) ▼写真=Adobe Stock

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