リアル・ビジネス英会話 #11

Pardon? 相手の話が聞き取れないとき

ビジネスで英語を使う時、ビギナーの方が必ず直面するのが「相手の話が聞き取れない」というヒアリングの悩みです。私の主観では、アメリカのビジネスパーソンは対面していると議論に熱中しやすく、話すスピードも早いという印象があります。それが交渉時のトークとなればより一層加速して頭が混乱してしまうことも少なくありません。
したがって、気の利いた便利な言い回しを覚えることも大切ですが、まずは相手の話を正確に聞き取ることが何より肝心。それができて初めて会話は成立します。そこで今回は、会話をしていて話の内容把握が怪しくなった時、相手に失礼なくリピートを促す表現を紹介します。

まず表現の構成要素を3つのパーツ(役割)に分割して考えます。
1.相手の話を止める
2.困っている現状を正しく伝える
3.リピートして欲しいと要望する


1.相手の話を止める
Sorry to interrupt,(話の途中ですみません)
話に割って入る定番のフレーズです。とても使い勝手の良い言い回しですのでぜひ覚えてください。
また、SorryI'm sorryでも構いませんが、ネイティブとの会話ではI'mはほとんど省略されます。


2.困っている現状を正しく伝える
I couldn't catch what you just said.(早すぎて聞き取れません)
相手が早口で何を言ったかよく聞き取れない。そんな時にぜひ使いたいのがこのフレーズです。
普通Catchは「捕まえる」と訳しますが、ここでは「聞き取る」と解釈します。

I'm not sure what you mean.(難しくてよく分かりません)
話しの内容が理解できない時に使います。中学生でI don't understand.と習いました。これも間違いではありませんが、やや具体性に欠けるため"現状を正しく伝える"場合には相応しくないでしょう。


3.リピートして欲しいと要望する
Could you speak more slowly?(もう少しゆっくり話していただけませんか?)
CouldをCan に置き換えると「もっとゆっくり話してくれない?」とくだけた意味合いになります。
ビジネスではCould、プライベートではCan。この使い分けを心がけてください。

Could you repeat that again?(もう一度話してもらえませんか?)
これも前述した構文同様、Couldの部分をCanに置き換えるとくだけた意味合いになります。
また文末に pleaseをつけるとより一層丁寧なニュアンスになります。


《全体の基本構文》

Sorry to interrupt,
I couldn't catch what you just said.
Could you speak more slowly?


お話し中すみませんが、
早すぎて聞き取れません。
もう少しゆっくり話していただけませんか?
若干堅苦しくはありますが、以上がより丁寧に、聞き取れない現状と自分の要望を相手に伝える言い回しになります。


もちろん英語表現は人それぞれでこの限りではありません。しかも実際のビジネスシーンで使われる言葉は、実のところもっとシンプルです。そこで最後に一般的なショートフレーズを紹介します。
Pardon?(すみません。もう一度お願いします)
ネイティブ相手に話が聞き取れない時はたったひと言、Pardon?と言えばリピートしてくれるはずです。
これはPardonの語源からきているスラングですが、決して失礼にあたりません。したがって今回の「リアル・ビジネス英会話」のテーマフレーズにはPardon?が相応しいとも考えられます。
しかし、どのような理由でリピートして欲しいのか(早すぎるのか・内容が難解なのか)を正確に伝えなくては、相手は同じ話を同じ早さでオウム返しするだけ。英会話ビギナーの問題解決にはなりません。多少長くなりますが、最初のうちは3つのパーツに区切って、丁寧に表現することをあえてお勧めします。


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■記事公開日:2019/02/18
▼構成=編集部:吉村高廣 ▼協力=K・Wakamatsu(大手旅行会社海外支店勤務歴) ▼写真=PIXTA

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